経済成長と共に自律的に
社会課題が解決される社会の実現
ESGデュー・デリジェンスサービス
サステナビリティ分野のデュー・デリジェンス
投資やM&Aに際して、投資対象となる企業、又は事業の価値に影響を与えうる事項を調査することをデュー・デリジェンス(以下、DD)と呼びます。従来はビジネス、財務、税務、法務等の領域で実施されてきましたが、近年、非財務領域が企業価値へ与える影響への関心の高まりとともに、特に欧州のPEファンドを中心に、サステナビリティ分野のDD実施が主流化しています。
GLINでは、サステナビリティ分野のDDを「ESG/インパクト DD」として提供しています。ESG DDは、投資対象のサステナビリティ対応を調査することで、将来の収益性や企業価値に影響するリスク・機会を洗い出します。インパクト DDは、企業が社会に対して生み出す価値に焦点を充て、投資を通じて生み出される社会的価値のリターンを分析します。
また、GLIN独自のサステナビリティ対応支援の豊富な知見や、インパクト投資ファンドとしての経験から、投資リスクの検知だけでなく、投資後のバリューアップを見据えたDDサービスを提供します。
ESG DDとインパクトDD
ESG DDとインパクトDDの違いは、ビジネスを通じて生み出される「影響」という観点で区別されます。端的に言えばESG DDは「外部不経済」、つまり、ビジネスを通じて生み出される環境や社会への「負の影響」に焦点を充て、対象会社がどの程度それらを把握し、管理できているかを評価します。他方で、インパクトDDは「外部経済」、つまりビジネスを通じて生み出される社会への「正の影響」はどの程度で、また今後どれくらい成長しそうかを評価するものです。
そのため、「気候変動」や「人的資本」というテーマにおいても、ESG DDとインパクトDDでは評価の観点が異なります。GLIN Impact Capitalでは、各投資案件の目的やクライアント企業のニーズに基づき、どのような観点での評価が望ましいかを検討し、ニーズに沿ったDDサービスを提供します。
本質的に最も重要なのは、社会に対する負の影響(ネガティブ・インパクト)を最小化し、正の影響(ポジティブ・インパクト)を継続的に生み出せる企業の成長、そして、そのような企業への投資を促進することです。そのためGLINは、ESG DDとインパクトDDは、上記のような好循環を実現する表裏一体の取組みであると考えています。
ESG/インパクトDDを行う意義
ESG/インパクトDDは、投資する側、投資される側の双方にベネフィットがあります。
投資する側への利点
- ESG DD:
- サステナビリティへの対応不足に起因する投資リスクの把握
- 今後サステナビリティ対応を強化することによるバリューアップ機会の把握
- サステナビリティを軸とした新規事業や新市場進出に係る可能性の把握
- インパクトDD:
- 対象会社・事業が社会に対して提供する価値(=社会的価値)の明確化
- 投資に対する社会的リターンの見通し把握及び期待値の設定
投資される側(プレIPO企業含む)への利点
- ESG DD:
- 必要なサステナビリティ対応を事前に特定・対処することによる売却価値の最大化
- 投資側からのDDを見据えたサステナビリティ関連データの収集や情報の整理
- インパクトDD:
- 自社が創出する/したい財務的・社会的価値を踏まえたナラティブ、エクイティストーリーの明確化
- 投資側からのDDを見据えたサステナビリティ関連データの収集や情報の整理
GLINによるESG/インパクトDDサービスの特徴
- ESG/インパクトのプロフェッショナルによるDD
まだ新しいESG/インパクト領域ですが、GLINにはその黎明期からキャリアを積んできたメンバーが揃っています。サステナビリティ・コンサルティング、およびインパクト・ファンド運営を通じて得た、サステナビリティを通じて企業価値向上を実現する知見を存分に生かします。 - バリューアップへのフォーカス
GLINのESG/インパクトDDは、単なる「ネガティブチェックリスト」ではありません。企業価値に影響を及ぼしうる主要なリスク・機会を特定したうえで、状況改善のための示唆を出したり、Theory of Change(セオリーオブチェンジ)(※)作成等による目指すべきインパクトのストーリーを精緻化することで、バリューアップの実現に資する戦略的要素の強いDDを提供します。 - ネクストアクションへのシームレスな移行
ESG/インパクトDDにおいては、DDで評価したあとに取るべき行動(ネクストアクション)を定め、課題によっては早急に対応をすることが重要です。GLINでは、マテリアリティ/価値創造プロセス策定、サステナビリティ推進体制の構築、インパクト測定・管理(IMM)、気候変動、人的資本経営等のコンサルティングサービスも提供しており、DDで特定された課題に基づくネクストアクションをシームレスに支援できることが強みです。
(※)セオリー・オブ・チェンジとは、事業活動がどのようにしてインパクトを創出しているのかをロジックツリー型に可視化したもの。
GLINによる支援の流れ
ESG/インパクト DDサービスの最初のステップは、DDのスコープを定めることです。この段階において、DDにおける評価観点(ESG/インパクト)、評価対象項目、評価書の構成等を協議のうえ決定します。また、投資側の支援のみならず、インパクト・ESG投資を受ける「売主側」に対するバリューアップサービスやIMM支援サービスも実施しております。
クライアント企業のDDを実施する目的、予算、期間等に合わせ、柔軟なスコープ設定、フィー設定が可能です。まずはお気軽にお問合せください。
※調査手法は、スコープに基づき、対象会社への質問票、開示資料レビュー、マネジメントインタビュー、有識者インタビュー、机上調査などを組み合わせます。
※DD結果のご報告は、ご要望に応じ、中間・最終の2回実施いたします。
※オプションの内容は、DD終了後にご相談いただくことも可能です。